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心療内科の魅力を伝えるために、心療内科の医師・臨床心理士・関係者が、心療内科を舞台に小説を書いてみた。

 皆様、大変長らくお待たせいたしました。(形式美)

 世の中で「医療モノ」は数あれど、実際に心療内科を舞台にしたものはごく僅か。それも、蓋を開けると心療内科領域から見ると「これは……ちょっとどうかな」(実際、某作品に関しては日本心療内科学会が公式に文句を言った経過もあったり)というものも混ざっている現在。
「何とかならないっすかね……」
 と年始の飲み会でボヤいた挙句、
「……いっそ、ワシらで書くか」
 と企画が立ち上がったのが2020年1月。
 夏を越えて、ようやく発表させていただきます。

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 そもそも「心療内科が何か」を知ってもらえていない。
 多くの方に知ってもらうには、どうしたらいいか。

 当科のユニークな点のひとつに、「患者さんと治療者(医者や心理師)ごとに、治り方はたくさんある」というのがあります。
 これが良いところでもあり、エビデンス(こう治療すると、効率がいいですよと言った研究結果)を集めにくいひとつの要因にもなっています。
 それは治療の良し悪しではなく、人間対人間で治療するのでその過程に違いが出てきます。
 これを逆手にとって、以下の企画が立ち上がりました。

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「患者さんの条件を固定して、治療者の条件を変えて、どう治っていくかの過程を小説にしよう」

 つまり、「あもうが治療するとこうなる」、「別の医者が関わるとこうなる」、「心理師ならこう手伝う」というのをそれぞれ小説にしようというのがこの企画です。
 作者は心療内科医、臨床心理士、心療内科に知識のある他職種です。
 
 私たちとしては、
「こんな医療があるんだ」
「こんな症状で困ったときに、治療が受けられるんだ」
「こんな治療があるんだ」
 
等、皆様のつらさに寄り添うものになれば幸いです。

以下、作品リンク ↓【随時更新】

【絶滅寸前】どうも、心療内科医です【トキ以下しかいない】
(あもう 作 2020 /5/9 Up)

木崎喜代子の場合 Ⅰ
(あもう 作 2023/11/12 Up)
【心療内科の魅力を伝えるために、心療内科の医師・臨床心理士・関係者が、心療内科を舞台に小説を書いてみた①】

Gさんの場合<架空の患者さんです> (杉浦亜紀 作 2020/9/18 Up)


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