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吉成名高さん貰い火でボヤ騒ぎ。プロモーターには2種類いる。悪いか、すごく悪いかのどちらかだの巻

吉成名高さんがボヤ騒ぎに見舞われていると聞いてさっそく見物に行って参りました。どうやら大晦日の那須川天心さんの対戦相手候補として吉成名高さんの名前が上がっていて断わった(条件が合意できず)と榊原CEOが丁寧に情報公開してくださったのが出火元なようであります。まあムカついたんだと思うんですよ。別に言わなくてもいいことを公の場でここまでいうわけですから、思い通りに行かずにムカついたんであろうことはわからなくもないです。


逃げたって言われたのにむかついたんでしょうね

交渉の裏側を表に出されて困るとか、勝手にTwitterでワイワイ言われても困ると苦言を呈しつつ、気がついたら自ら先頭に立ってわっきゃわっきゃしている榊原CEOの無邪気な姿にただ見物しているだけの私にとっては暖をとった程度のことではありますが、当人たちからしたら火傷してはならんと必死に火消しをしておりましたが、こういうときの水は油になってしまうときがあるというか、水と薪を間違えて火の勢いは増すばかりでありました。こっちはこっちでムカついたんだと思うんですよ。だって黙っていれば鎮火するじゃないですか。

マネジメントを務める方まで登場して総出で火消しに頭が下がります


格闘技界は火事が起きたときに整理して消化活動をせず、火事場泥棒的に意見を言ってポジションを取ろうとする輩が多い業界ではありまして、選手関係者を一通り見物してくるといつもと変わらない光景に心が暖まります。おれたちの川尻達也さんも一方的なことを述べていて、もう少し整理して意見を発信してくれていたら、業界にとってもいいことではあるのですが相変わらずの川尻達也さんでした。暇であればお相手して差し上げようと思わなくもないのですが、当方も師走でいそがしくしておりまして、バカな方なお相手をしている時間がなく申しわけなく思っております。

自分だったら受けるとか受けないって話は意味のない話だと思います。
僕は受けてきたし、受けるのだけれどもそれは僕の価値感であって、そうではない価値感もあって、それはそれで同意はしなくとも理解して尊重はしなければいけないと思うし、そこを整理して考えるのが大事だと思うのですよね。

今回の件を見ていて感じたのは芸事と捉えるのか、競技として捉えるのかがポイントだと思っていて、RIZIN榊原サイドは芸事だと捉えて、吉成サイドは競技として捉えていたのだと思います。

榊原さんの言っていることもよくわかります。本当によくわかる。
那須川天心を頂点にするRIZINキックボクシングの中に入ってきたのだから、1年間作ってきて当然対戦オファーを受けるだろうし、チャンスは自分のタイミングでこないのだし、格上の那須川天心の条件に合わせてでもオファーを受けるのが当然との考えは十分理解ができます。その上ノーリスクハイリターンであって、勝敗を考える以上にリターンを考えてやらない選択肢はないというのもよく理解できます。榊原さんの「ムエタイが日本の中でメジャーなスポーツとして日本中・世界中の人を魅了することはきっと無いと思う。残念ながら」の部分に関してはそもそもムエタイは伝統文化であって、メジャーになるようなものではないからこれまた理解はできるけれど、まあわざわざ言わんでもいいとは思います。

吉成陣営の考え方を吉成選手のTwitterやマネジメントサイドの方のTwitterを見て僕の解釈では体重とルールが合わないので「対戦を断わった 逃げた」ではなく、「条件が合意に至らず」なのだと思いました。そもそもがムエタイでは105ポンド(47.6kg)の階級の選手なので、53.5kgでも4階級は上で競技的に見たらおかしな話なのですが、入り口の段階で階級や先の話をしっかりとしなかったのが間違いの始まりだとは思いますが、まあよくあるトラブルですし、そんなつもりじゃなかったって類の話だと思います。競技的に考えたら吉成陣営の判断は正解です。打撃のある競技で自分の本来のルールではない試合を体重を違う中でやる必要はないと考えるのは正解です。模範解答でしょう。

一座でつくる芸事として捉えるのか。競技として捉えるのか。
ここの話だと思っていて、そこの価値観が共有できていないのが今回のボヤ騒ぎを招いたのではないかなと思って見ておりました。今回の話だけではなく、クレベルボヤ騒ぎも同じような話ですよね。どちらが悪いって話ではなく、君の立場も君の言い分もわかるし、あなたの立場と言い分もわかるって話だと思いました。

この一件に関しては価値観の違いからくるミスコミュニュケーション。お互いに日本語を話すけど言語が違ったというところであると思います。よって外野が突撃して迷惑かけんなよって話とちゃんと理解して意見言えよって見物に行って感じました。まあ落ち着け。

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