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Bリーグコロナ感染状況と対策について

Bリーグファンの皆様こんばんは。ファンの皆様が選手間による感染拡大を心配されていたり、試合中止が相次ぐ中で不安になっていると思いますので今日は昨日理事会後のメディアブリーフィングで説明させていただいた内容を簡単にお伝えできればと思います。ちなみに重症化している選手、チームスタッフはおりませんのでご安心ください。来週の島田のマイクでもお話しするつもりです。

年始から一気に感染拡大したオミクロン株ですが、Bリーグのみならず全国的に猛威を振るっており昨日には昨年のピークを上回る感染者数を記録しています。重症化リスクは低いようですが、感染力が非常に強いためリーグ戦の遂行には厄介な株であると認識しております。

1/16日現在ですが、リーグ内の陽性者数は110名。選手は82名(うちワクチン2回接種済みが57名)、初期症状があるのは32名で有症状が39%、無症状が61%。チームスタッフは28名(うちワクチン2回接種済みが23名)初期症状があったのは8名で有症状が28.6%、無症状が71.4%となっております。Bリーグ全体の選手数とチームスタッフ数の割合はおよそ6対4です。それに対して陽性者発生割合はおよそ7.5対2.5ですので選手のほうが高い傾向にあります。

これを受けてBリーグとしてはオンコートでの感染拡大をいかに最小化するかということを重要視しています。1/16時点でB1で24試合、B2で6試合の中止がありました。まだこのタイミングですので公式試合の無い日程を活用して多くは代替開催できる予定ですが、このオミクロン株の影響によって更なる中止試合が増えたとき、リカバリーすることは困難になるでしょう。リーグ戦の終了タイミング、CS、ファイナルの日程も決まっているので限られた期間で対応するしかありません。ちなみに昨シーズンは、B1で26試合、B2で17試合、代替試合などでリカバリー出来ず中止となりました。

試合会場にご来場いただいた方の中から、後日陽性になられた方も出ています。もちろん、会場内での感染が特定されているものではありません。後日発覚することから、実態把握は困難を極めますが、クラブ、リーグと専門家を交えて可能な限り因果関係など調査し、必要な対策の徹底を図りつつ、今後にいかしていきたいと考えております。

オンコートでの感染拡大を最小化すると前述しましたが、コート上にウイルスを持ち込む可能性を最小化するということと同義です。現在2週間に1度のPCR検査を全選手、スタッフに統一検査として実施していますが、加えて抗原定性検査を2月末まで毎週行い水際対策を強化してまいります。検査を増やせば試合ができない可能性を高めるだけではないかという見方もありますが、試合を遂行したい思いは当然強くありますが、それ以前にコート上、つまり選手間での感染拡大リスクを最小することが務めであると考えています。結果、試合遂行にも繋がると確信しています。

Bリーグとしては、新型コロナウイルスワクチン3回目の接種タイミングがシーズン中に訪れます。もちろん、コンディション含めて難しい環境ではありますが、クラブを通しで推奨していきます。

最後に産総研様に試合会場内の環境調査を5会場で実施していただきました。これはリアルな会場のデータをリーグとして把握すべきと考えたからです。調査内容はお客様のマスクの着用率、声出し状況、観客席やコンコースのCO2濃度の3つです。

まず、マスクの着用率ですが、試合中の平均が96.3%、ハーフタイム中が92.6%、飲食時の一時的なマスク下げや未就学児も含まれるのでかなり高いと思います。また、歓声がどのくらい出ているか、試合時間の割合として全体の平均0.8%でした。拍手(メガホンなどを含む)が平均39.9%の時間帯を占めており、ファンの皆様がマスク着用を含め感染対策にご協力いただいていることがわかります。最後に、会場の換気状況をはかるためCO2の濃度を調査しました。わかりづらいですが1,000ppm以下が望ましいという中で観客席が平均623-919ppm、コンコースが平均526-909ppmということで基準を下回っておりました。瞬間風速的に数値が高く出る時間帯や場所もありましたが、換気面においてもお客様、クラブのご協力で一定の基準をクリアしていることがわかりました。

このような状況ですが、Bリーグとしては可能な限りの感染対策を、感染症の専門医とも相談しながら国と自治体の方針に従い、適宜判断していきます。

ファンの皆様、パートナーの皆様、自治体の皆様、いつも本当にありがとうございます。引き続きご理解をよろしくお願いします。また、選手、チームスタッフの皆さん、感染、濃厚接種によるコンディションにおいても難しい状況だと思います。クラブも運営上、コントロール不能な難しい状況です。レフリーの皆様、TOの皆様、チアの皆様、マスコットの皆様、他、Bリーグに関わる全て皆様とともになんとしてもこの難局を一致団結、乗り越えていきましょう。




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